TOEICとは違うタイプの英語テストのVERSANT(ヴァ―サント)を受験しました。
勉強方法と受験するときのコツを書きたいと思います。
VERANTとは
VERSANTとは自動言語認識技術による英語のテストです。
自分のスマホやパソコンを使って受験することができ、機械が採点するのですぐにスコアが出るのが特徴です。
スピーキングテストとライティングテストがあるのですが、私が受験したのはスピーキングテストだけですので、そちらについて説明をしたいと思います。
試験時間は約17分で短い試験なのですが、TOEIC以上に集中力が問われます。
受験の申込方法
個人の申込はこちらで紹介されているとおり、DISCOかenglishbooksから申し込みをします。
申し込んで即日受験することはできないようなので、気をつけてください。
事前に準備するもの
ヘッドフォンが必須です。
試験中の音声は聞きづらいのでパソコンのスピーカーに頼らず、必ずヘッドフォンを使ったほうがよいと思います。
パソコン上でボリュームを変更すると、ボリューム調整音が回答の妨げになるので、できれば手元でボリュームを調整できるタイプのものがよいと思います。
試験を受ける前にこちらのサイトで動作環境をテストします。
各パートの説明と対策方法
各パート別に内容と対策方法を説明したいと思います。
Part A 音読
12個の文章がありますので、そのうち指定された文章を8個読み上げます。
長文は出ないですし、時間的には余裕があるので、ゆっくりと読み上げましょう。
Part B 復唱
ナレーターが読み上げた文章をオウム返しで復唱します。
文章が読まれたら、頭の中で復唱を開始するように心がけるとよいと思います。
Part C 質問
疑問形の質問が読み上げられますので、単語で答えます。
下記の3種類の質問があります。
- 選択: A or Bと言ってくるので、そのどちらかを答えます。ほとんどの問題がこちらになります。
- 数字: 簡単な計算をして、数字で答えを言います。
- What: What is ~?で聞いてくるので、自分の知識で答えます。
ひょっとしたら該当なし、という答えもあるのかもしれませんので、そのときは”Neither”と答えましょう。
Part D 文の組み換え
3つの言葉がランダムな順番で流れてくるので、順番を組み替えて答えます。
ついつい、言われた順番で復唱しがちなので、あせって答えずに主語は何なのか、把握してから答えましょう。
私はこれが一番苦手です。独特なのでトレーニングもしづらいですね。
Part E 要約
4~6センテンスの話をナレーションしてくるので、30秒で要約します。
登場人物は誰なのか、固有名詞が出てきた場合はできるだけその名前を覚えておきます。
たいていは起承転結のストーリーになっているので、オチは何なのか意識して覚えて要約するとよいでしょう。
Part F 自由回答
お題が与えられるので、自分の意見を30秒ほどで答える問題です。
2つの意見のどちらに賛成か、聞いてくる問題がほとんどです。
あらかじめ、テンプレートをつくって答えるようにします。
- I think XXX is XXXX … (こちらの方に賛成である)
- Because … (なぜなら、こういう理由だからである)
- For instance …(たとえば、こういうことが言える)
- On the other hand, … (一方で、もう一つの意見はこういう理由でダメである)
- Therefore … (なので、こちらの意見にすべきである)
4番目のもう一つの意見をけなすのは、しっかりロジックを考えると大変なのですが、「中にはこう考えて受け付けない人もいる」くらいのレベルが言っておけばよいのではないかと思います。
気を付けたほうがいいこと
各設問ごとにNEXTという問題を終了させるボタンがあるのですが、これは押さないほうがよいです。勝手に問題がスキップされてしまうことがあります。
自由回答や要約以外は時間がある印象ですので、あせって答えないように考えてからしゃべるように訓練するとよいでしょう。
ヴァ―サントは機械が採点しているので、できるだけ大きな声ではっきりとしゃべると認識されやすいと思います。
所感
私が学生のころは英語のテスト(TOEICやTOEFLなど)はリスニングとリーディングくらいしかありませんでしたが、ライティングが出てくるようになって、ついにスピーキングもコンピュータでやるようになったか、と思うと感慨深いですが、同時にこれからアメリカの大学を受験したり、企業で英語のテストを受ける人は大変だ、と思いました。
全体の方向としては、本質的な英語力が問われるようになるのでよいとは思いますが、今までのTOEICに慣れていた人たちはとまどうでしょうね。
私も初回のテストは点数が取れなかったので、また受験したときに本記事をアップデートしたいと思います。
まとめ
今後はスピーキングのテストも主流になってくると思いますので、あらかじめ慣れておいて高得点をとれるように頑張りましょう!
コメント
点数を書かれていないのでもしかしたら自分より点数が上の方へのアドバイスになってしまうかもしれませんが(自分はover all60点台、うち構文と語彙は70超えで、発音がダメです)。
このversantというテストは、文字通りただのテストです。
それこそ日本人が好きそうな、内容よりもマルかバツかを競うようなテストという意味で。
versantでは、喋った内容はほとんど関係なく、「発音」「流暢さ」「構文の正確さ」「語彙」を機械が判定して評価するに過ぎません。
いわば、話す内容の深さや論理構成等の実質的な英語力を判定するわけでもなんでもなく、たんに出した回答の正誤判定を機械がするだけのテストです。
ですので、例えば自由回答などは、起承転結などの論理構成よりも、いかに難しい語彙を含めた文章を正しい文法構成で流暢に喋ったか重視されます。
ぶっちゃけ中身はどうでもよく、薄っぺらい話をダラダラと垂れ流しても流暢に喋れていて構文が正しくて2、3それっぽい単語を放り込んでおけば点数は出ます。
versantで一番重要なのはスピーキング力ではなくリテンション能力だったりします。
センテンスリピートも文章並べ替えも要約も、言ってしまえば自由回答ですら、問題文で読み上げられた内容を短期記憶してその通りに、もしくは多少組み替えて喋ることが出来れば簡単に点が取れるようなテストです。