AWSのソリューション試験と似た資格でGoogle 公認プロフェッショナル クラウドアーキテクト認定試験というのがあります。内容はGoogle Cloud Platform(GCP)を使ったシステム構築と運用に関する知識を問うものです。
一度の不合格を経験しながら、なんとか合格したので勉強方法やテストに受かるコツなどを書きたいと思います。
まずはAWSソリューションアーキテクトを取ろう
難易度的にはAWSソリューションアーキテクトより難しめです。AWSソリューションアーキテクトを持っていないのにGCPの試験を受けることはあまりオススメできません。参考書もないので対策も難しく、IT知識の基礎がない人は何度受けても受からないという泥沼にはまる可能性があります。
まずはAWSソリューションアーキテクト試験を受けましょう。AWSは参考書などもそろっています。AWSソリューションアーキテクトの勉強方法はこちらに記載しました。
AWSとのサービスの比較表がこちらに書いてあります。AWSに置き換えて、GCPのサービスの機能の理解を助けることができます。
傾向としては、よりGCPらしさが出ているサービスの問題が多く出る気がしています。一番よい例がBigQueryです。
サンプルテストを受ける
一番、効いてくるのはサンプルテストを受けることです。実は英語版には公式のサンプルテストが存在します。
サンプルテストは絶対に受けておきましょう。実テストでもこれを受けていると10点くらい違ってきます。テスト形式など本番さながらです。逆に言えば、これ以外の有効な教材はまだありません。
ドキュメントを読む
公式ドキュメントを一通り読みます。基本ですね。
さきほど書いた通り、BigQueryの活用例はよく読んでおいたほうがいいでしょう。GCPの売りの機能ですので。
意外と重要なのはエンタープライズ向けのベストプラクティスというドキュメントです。さまざまなTIPSや導入で気をつけるべきことが書かれています。
最近の技術動向をチェックする
最新の技術動向をふまえた問題もよく出ます。たとえば、下記のようなトピックは抑えたほうがよいでしょう。
- 機械学習
- マイクロサービス
- IoT
- CI/CD
ケーススタディは読んでおこう
問題の半分はケーススタディから出題されますが、例が公開されています。
暗記する必要はありませんが、こちらは読んでおきましょう。実際の問題もケーススタディを読まなくても、設問を読むだけで回答できる気がしてしまうのですが、それだと問題の意図を汲み取れず間違えてしまう可能性があります。
特に気をつけるべきことは下記です。
- 技術要件や制約はなんなのか?
- 経営課題はなんなのか?
- システムの特徴はなんなのか?
実経験はさほど重要ではない
あくまでAWSを使ったことがある、という前提ですが、GCPの経験はさほど重要ではありません。GCPの各サービスの理解があれば、問題は解くことができます。
合格のためだと割り切ってしまえば、コンソールに一度も触らずに合格することも可能です。
テストを受験したら必ず復習する
これが一番重要かもしれません。本番のテストを受験したら、そのあとで喫茶店に駆け込むなりして、記憶が新しいうちに復習をしましょう。
なにしろ有効な参考書がないので、本番が一番の教材です。
一度受験したら一定期間は受験できないという再受験ポリシーはありますが、複数回受験するつもりでいるとよいかもしれません。逆に言えば、受験料が高いからといって再受験をためらうのならば、教材が十分に揃っていない今は受験すべきではないかもしれません。
まとめ
AWSソリューションアーキテクトと違い、GCPクラウドアーキテクト認定試験はまだ有効な教材がないので、難易度高めです。不合格にもめげずにがんばりましょう。
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