英検1級に合格するための勉強方法

資格

TOEICと違い英検は有効期限がありません。一度取ってしまえば、いつでも使えるお得な英語の能力証明になっています。

私自身は、2007年に英検1級に合格しました。そのときの経験をふまえて、どんな対策をすればよいか、書かせていただきます。

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事前に知っておくべきこと

英検1級と準1級の間には、越えられない壁があります。前提知識もなく、英検1級の問題を見ると、あまりの難しさにびっくりするはずです。

これは理由があります。

一つは、旺文社の参考書による勉強が必須である、ということです。全員、旺文社の本で勉強してきており、その前提ができている気がします。

これ以外の本で勉強をしてしまうと、損することになります。英検1級に関しては、英検用の対策が必須である、と割り切った方がよいです。不本意かもしれませんが、あまり旺文社以外の参考書や勉強方法は手を出さないように気をつけて下さい。

もう一つ、英検1級の鬼門は2次試験のスピーチです。最初から、スピーチを視野に入れて勉強すれば、楽になります。具体的には、ネタの仕入れです。これは後述します。

単語・熟語の対策

まず、びっくりするのが、出て来る単語や熟語の難しさですが、これらはほとんど旺文社の単語帳を勉強すれば、対策できます。

今は音声データをダウンロードできるようですので、iPodやiPhoneに音声データを入れて通勤時間中に聞いて勉強するとよいでしょう。昔は別売りのCDを購入していました。発音を耳で覚えるようにしてください。

長文読解の対策

過去問を解いて、長文読解の問題の形式に慣れておきます。まず、過去問をやっておいたほうがいいです。英字新聞とかは無理に手を出さない方がいいです。

TOEICと同じ方法が使えます。まず、最初に「この文が何について書かれているのか」把握するために、さらっと流し読みします。詳細まで把握しなくて大丈夫です。

次に、設問を読んで該当箇所を精読して解答、を繰り返していきます。設問は英文と同じ順番で並んでいるので、このテクニックが使えます。

英作文の対策

英作文を書くフォーマットをあらかじめ決めておきます。下記のような形でよいでしょう。

  • 序論: 問題の定義と、”In my opinion, I insist that 〜” と自分の主張を書く
  • 理由1: ”Firstly, 〜”と主張を裏付ける1つめの理由を書く
  • 理由2: ”Secondly, 〜”と主張を裏付ける2つめの理由を書く
  • 理由3: ”Thirdly, 〜”と主張を裏付ける3つめの理由を書く
  • 結論: ”In conclusion, ” と自分の主張を改めて書く。”I believe that this makes 〜”みたいな感じで、自分の主張がどんな効果を及ぼすのか、発展的に書く

スピーチも一緒なのですが、英語云々のまえに書くネタがない人の方が多いと思います。英検の頻出テーマは英作文もスピーチもだいたい決まっています。教育、環境、医療、国際問題などです。まず、日本語でもいいので、ネタを仕入れてどんな理由づけを行うか、考えてみることをオススメします。

よく英語で考えるクセをつけろ、ということは言われますがこれは別の話で、日本語でネタが出なければ、英語でも出てこないです。英検は実は一般常識も問われているのです。はっきり言って英語の勉強とは別次元の話とも言えます。

英字新聞を読むとかはダメです。英検で問われている英作文能力とレベルがかけ離れすぎているからです。ネタを仕入れるスピードも落ちます。

昔はありませんでしたが、今は英作文の書き方と頻出テーマについて、よく書かれた参考書が売っているようです。参考にされてはいかがでしょうか。

リスニングの対策

これも、過去問で勉強したほうがよいです。だいたい、英検のリスニングの声の質とスピードは一緒で、それに慣れておいた方がよいからです。

リスニング一般の勉強の仕方の話になりますが、トランスクリプト(しゃべっている内容を英文におこしたもの)で確認しながら聞く、という形にしたほうが上達はしやすいです。

トランスクリプトがあるものであれば、リスニングについては旺文社以外の、自分で楽しめる勉強方法や教材も使っても大丈夫です。ただ、原点はやはり旺文社の参考書にしておいたほうがよいです。

スピーチの対策

英作文で述べたことと一緒です。頻出テーマに対して、日本語でネタを仕入れて、日本語で意見を準備した方がよいです。繰り返しますが、日本語でアイディアが出てこないのであれば、その場でいくら考えてもダメです。

ネタを仕入れた後で、どう英訳したらいいか、準備するようにしてください。

また、どのみちスピーチは運の要素が強いので、ヤマをはって得意な分野にかけてもかまいません。

良くないのは、誰かが作ったお手本となるスピーチを丸暗記する、というやり方です。面接官視点で見てダメだと良くわかります。

また、あまり言われていないことなのですが、意外と最初の雑談パートが大事です。雑談パートで盛り上がって、本番でたいしたことを言っていないのに受かることは多々あります。私がそうでした。英検の面接官も、所詮はバイトでやっている人たちなのです。印象というのが、とても大事です。

ジョークをかますとか、自分の家族のことに触れて親しみやすくするとか、工夫を入れた方がよいでしょう。事務的な受け答えにならないほうがよいです。

あとは、多少文法を間違ってもいいので、とにかく止まらないようにしゃべり続けてください。黙ってしまうのが、一番の減点対象となります。

実践練習ですが、私は代々木上原にある『テソーラスハウス』という対策校に行ってました。当時より、受講料が値上がりしてしまったようですが、内容は良心的でした。最近でしたら、オンライン英会話でスピーチの練習をしてもよいでしょう。

まとめ

英検1級は費用対効果の高い、一生ものの資格と言えます。勉強は大変ですが、是非がんばってください。

旺文社の参考書を使うことと、割り切って日本語で一般常識のネタを仕入れるのがコツです。

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