一言でアメリカ留学といっても、さまざまな留学の形があります。交換留学、新規入学、学部編入、大学院留学などです。
さきほどの記事でアメリカ留学のリスクについて、説明しました。
ここでも将来を見据えて選択することが大事になります。それぞれの留学形態について説明したいと思います。
交換留学
日本の大学に入学して、提携しているアメリカの大学へ1年間ほど留学する形態になります。就職活動におけるリスクは低いと考えられます。
ただし、交換留学は2年の後期から3年の前期までにしないと就職活動が厳しくなり、留年する可能性があります。また、大学内での選抜試験も競争が激しいと思いますので、選考されるには入念に準備する必要があります
準備に忙しくて、日本の大学でのサークル活動などはあまり楽しめないかもしれません。
学部への新規入学(freshman admission)
1年生からアメリカの大学へ入学する形の留学になります。
ハーバードやスタンフォードなどのアメリカの超有名大学へ行きたい場合は学部編入は困難なので、新規入学(freshman admission)を選択せざるを得ません。学部編入とは異なり、SAT(アメリカのセンター試験)を求められたりしますので、日本での準備はなかなか大変です。この選択肢を取るのは、かなりリスクが高いと言えます。
私もハーバードの学部を出たという人にはお目にかかったことがないので、かなり目立つ人になってしまうのは間違いないでしょう。
一方で、超有名大学にこだわるのでなければ、新規入学を選択する意味はあまりないように思えます。学部編入の方が簡単ですし、単位換算をすることもできます。
学部への編入(transfer)
日本の大学からアメリカの大学へ編入する形の留学となります。
おおむね、アメリカの2年生へ編入すると考えてください。超有名大学にこだわるのでなければ、比較的簡単に編入することができます。単位換算によって、早めに卒業することもできます。
ただし、日本の企業へ就職する場合は、さきほど述べたように苦労します。
万人にはオススメできません。どちらかといえば、平穏な人生を送りたい方より波乱の道を歩みたいチャレンジャー向けです。
意外なメリットとして、アメリカの大学院へそのまま留学するのは楽です。語学試験を免除したり、教授が推薦状を書くのに慣れていたりします。学部と大学院を一本化したプログラムもあったりします。
大学院への留学
日本の大学を出てから、アメリカの大学院へ留学する形となります。
日本の大学を出ることで、ある種のアンカーを落とせる安心感があります。日本では学部の学歴を重視する傾向にあるので(アメリカは逆)、しっかりとした日本の大学をでていれば、社会的な信用も得ることができます。一方で、アメリカの大学院へは思い切ったチャレンジをする、ということも可能です。
まあ、社会的信用とかどうでもいいよ、という人にはどうでもいい話でしょう。
ただし、日本からアメリカの大学院を受験するのは一苦労します。語学試験の要件をクリアしたり、教授から推薦状を手にいれないといけません。たまに、アメリカの大学にコネがある教授がいたりするので、そういう人に巡り会えるかどうかで状況は変わってきます。
まとめ
アメリカの留学といっても、いろんな形があり、それぞれにメリット、デメリットが存在します。自分にあった留学の形を見極めてください。
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